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北の街では もう~ [旅行]

この季節に成ると 吉田拓郎氏が作り、森進一氏が唄った

「襟裳岬」を思い浮かべ、口ずさんだりします。

ずいぶん前に成りますが、「襟裳岬」を訪れた時、まだ残暑の頃でした。

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確かに「何も無い」とは、都会的なもので、冬は大変だろうなと、

即理解出来たが、自然豊かな良い処でした。

島倉千代子さんの「襟裳岬」の歌碑で、大夫昔の事を思い出す。

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「襟裳」と、聞かれて、答えるなら「塩海鮮ラーメン」でしょうか。

それまで、「つぶ貝」を見たことも、味わった事もなかったので、

店の方に聞いて判りました。


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「つぶ貝」のだしが、それまで経験の無い衝撃的な風味で、スープは全部頂きました。

もう一杯お代わりしたかったけれど、我慢し(後に成ってひどく後悔するのです。)

同行の姉の飲み残しのスープを、姉が席を立ったとき、だまって頂きました。 満足。

モダンな博物館(風の館)が、ひっそり自然にマッチして溶け込んで私達を待って居た。

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近くの、土産物の店を、冷やかし半分で覗いたが、ごめんなさいで出てきた。

その点、女性は何かしか探しだして、買い物をする。

「車の中で食べるんだ」とクッキーみたいなものを購入した。

丘状の草原と灯台の白が、一枚の絵を見る感覚で、車を停めて、放心状態で、

しばらく眺めて居た。

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旨いラーメンで、満たされ(スープで)た身体は、程よい眠気を誘い。サイドを引いて、

レバーをドライブからPにして、リクライニングを倒し、目を閉じた。

陽射しも弱く、窓からの程よい浜風が小気味良い。


10分位だろうか、微睡みから覚め、背筋を伸ばす。

時間が止まったような風景が、再び目の前に現れたを。

我に帰って助手席に居る、年老いた母は、目を見開き遠方を見ていた。

「寝ちゃった」と云ったら「いいんだよ。こんなにいい景色は、沢山見ていたいからね」と

目を見開いたまま話した。

後部を見れば、同じく幸福な満腹感でまどろんでいる。

もう少し、自然に溶けて居ようと座り直した。


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11月末、きっと今頃、悲しみを暖炉で燃やして居るんだろうか。

燃やして暖を取る位の悲しみは、何れくらいのものだろうか。

来年の春過ぎないと、暖炉の火は消せないので、悲しみは早めに燃やし、

悲しみも枯れてしまい、幸せに冬を過ごせるのかも知れない。

悲しみが、燃やせる暖炉が有るなら、我が家にも設置して、家族が、

幸せに過ごせたら良い。

「北の街では、もう~」と聞くと、なんと云っても、

襟裳岬のラーメンが、思い浮かぶ。

もう、10年位前に成るのに、あの味が浮かんでくる。
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