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バカうま 「海老フライ」の 記憶 [食事]

 「エビフライ」は、必ず「醤油」で頂く。

誰が何と云おうが、誰に何といわれようが無条件で

「揚げ物は醬油に限る」。

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              architect3002.blog25.fc2.com

他人がどんな食し方して居ても、余計な御世話ですが、

いつも思うことは、

ただ一つ 「どうして、ソースで食べるのですか」。


ソースが、不味い訳ではなく、例えて云えば

「御近所の世話焼き爺様」だろうか。

良識的な、とても良い人で皆から慕われているが、

主張が強くて、煙たがられて居る。


ソースは野菜や果実を基本的に醸造酢や、砂糖、食塩、

香辛料等から出来ていて、それだけで主役級の

存在感が有り、他人の意見等、聞く耳を持たない

爺様と同じだと思ってしまう。

ただ、トンカツの付け合わせで、薄味のキャベツは、

ソースでなければ物足りない。


戦後の貧しい食卓で、めったにエビフライを見た事が無かった。

フライと云ったら「アジ、イカ、じゃがいも、たまネギ等」が、

ご馳走だった頃、

味が濃厚なソースを、たっぷり掛けた 「アジフライ、

いかフライ」が、少量有れば「ごはん」が 何杯でもいけた。


中でも、ソースを目一杯吸い込んだフライの分厚い「ころも」は

最強であった。



社会人に成り、食堂のカウンター席で「えびフライ」を注文した。

油がピチピチはねる位の揚げ立て「えびフライ」が、

目の前に置かれた。


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          www.hoshizaki.co.jp

「ソース」を探したが、調味料トレイの上に「ソース」が無く、

見回すと 少し離れた所に有った。

が、人慣れしていない為「すみません。ソースお願いします」の

一言が云えなかった。


目の前に有った「醬油差し」が目に入り、仕方なく

「ま、いいか」と「えびフライ」に「醬油」を掛けて、

一口かじった。



その瞬間、大袈裟ではなく、それ迄に味わった事の無い風味で、

口の中が満たされ、大げさでは無く、衝撃で泪が出る位の旨さであり、

その時は、無我夢中で一気に皿を空にした。


その時以来「アジフライ、いかフライ」にも「醬油」で、毎回

確かめる様に試した結果、やはり「フライにには醬油」が、「BEST」

私のなかの中で定番になった。


「醬油」は、素材の微妙な旨いもち味を生かし、

出しゃばらず味を引き立てる名脇役だと結論付けた。

「醤油」と「タルタルソース」も 相性抜群! ただし 

初めの 1尾は、絶対に「 醤油 」。


刻みキャベツに限って云えば、案の定「たっぷりソースが最強!」。


「ソース」でいただく「フライ」も、確かに美味いが、

実はどんな食材でも美味しい。

それは「ソース」自体が美味いだけだと、

気付いて居ない様に思える。

高価で、旨い「えび」である必要は全く無く、極端に言えば、

プリプリ食感の「ソース味」を楽しむ事が出来れば何でも

良いだけの話。

「「醬油」で食べるフライの微妙な味は、

辛いキムチや辛油で傷付けられた舌には、判らない味だよね 」と、

親しい友人を冷やかす。

今でも、初体験の「醬油のえびフライ」は、

衝撃的な「おいしい記憶」、忘れる事が出来ない味で、

今後も、恐らく死ぬ迄変わらない 

食癖で有り続けるであろうと確信する。 

「ビバ! 醤油 ばんざーい 」
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